2011年07月

2011年07月26日

ブータンからの帰省1

 こんにちは。クズザンポラー。

 なかなか更新ができませんでしたが、今日はブータンでの生活のご紹介ではなく、私の地元・福島県の様子をご紹介します。

このブログをご覧の皆様は、ブータンでの様子にご興味があるからここに訪問して下さる方がほとんどだと思いますし、私が現在の福島県の様子をお伝えするには力不足でおこがましいことだと承知していますが、ブータンで生活している私が、地元に戻って感じたことをお伝えします。
 
今回、ブータンから一時帰国をし、また家族がこれから暮らす仮設住宅の諸手続きを行いに、町役場がまるごと移転機能を移している県内の施設を訪れました。福島県はもともと面積が広大な県ということもあるし、また現在でも通行不可能な道路もあるため、移動には今までよりも時間がかかります。
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駐車場には、地元の町からはるばるやってきた消防車や介護の車などもありました。原子力発電所の問題で警戒区となった私達の町は、役場機能をまるごと移転させています。役場の機能を移すということは、ただ単に書類やスタッフを送るということだけでなく、様々な機能を移動させることなのですね。

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こちらが、プレハブで建てられた役場の施設。中では職員の皆様が忙しそうに働いていらっしゃいました。住民票、戸籍謄本、印鑑証明などの発行のほか、震災に関わる仮設住宅や仮払い金の手続きなども行います。

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仮設住宅や次の生活の基盤となる場所へ移動した方、第二次避難先に移った方もいますが、まだ第一次避難先で生活されている方もいます。段ボールで仕切られたスペースでの暮らしは不自由なことも多いことだろうと、胸が痛みます。この車両は、ここでもお風呂を提供するためのもの。暖かいお風呂でさっぱりできることは、とても嬉しいと話されていました。

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避難所内には、放射線量を測り、数値が表示されるモニターもありました。


また、全国から励ましのメッセージや千羽鶴もたくさん届いています。こちらは、タイのプーケット、ブラジルから届いた寄せ書き。地球の反対側でもこうやって願ってくれる人々がいることが、伝わってきます。

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大震災が起きて、もうすぐ5カ月。
発生後の未曾有の状況の渦中には、私はその様子を遠く見守ることしかできず、実際に被災された方にどこまで寄り添うことができるかはわかりません。少しでも寄り添いたいと思っていましたが、痛みを持ちながらも少しずつ進んでいくみんなの姿を見ていると、私が支えてもらっていると感じます。

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2011年07月18日

ブータン空港でのお土産

 こんにちは。クズザンポラ―。

前回の記事で、 パロの空港内・出国手続きを終えた待合室でブータンで人気のバスケットタイプのエコバッグが買えるとご紹介しましたが、同じお店で購入ができる他のグッズをご紹介します。

まずは、ブータンの手すき紙を使った、ハンドメイドのレターセットやハガキ。

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描かれている絵柄は、ブータンで好まれている八吉祥タシタゲのデザインが、丁寧に描かれていました。こちらのレターセットは、1,300ヌルタム(約2,300円)。
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手描きでペイントされたものの他に、ブータンの素朴で優しい草花を押し花にした手すき紙のカードもあります。こちらはばら売りで1枚150ヌルタム(約270円)。

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個人的にいつも買いたくなってしまうのは、ブータンの草花や織を生かしたしおり。派手さはありませんが、この天然色のやわらかな色合いが、ブータンらしさを表現しているように感じます。

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ブータンの女性の民族衣装・キラをイメージしたキーホルダーも、ほのぼのとした表情が心を和ませてくれます。

これらは、首都ティンプーにあるダクツォ職業訓練所で作られた手作りの品々です。ここの訓練所は、障がいを持つ方の活動を支援する非営利団体で、特に身体に障がいを持つ子供や青年に職業技術を教え、一人一人の自立を目標とされています。今から10年前に開設され、教育や障がいの程度に合わせた様々な職業訓練を、期間限定で無料で行っています。

商品は、日本のアジア雑貨店で販売されているものにも引けをとらない、丁寧に一つ一つ製作されたものばかり。もし、このダクツォ職業訓練所の説明書きが無かったら、職業訓練として作られたものだと気づかない方がほとんどだと思います。

搭乗前に時間に余裕がある方は、ぜひ、この品々を手にとって見ていただければと思います。


その他、空港内では、町で買い逃した!または町で見かけなかったような品々もそろっています。

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写真左上のバッグは、布のバッグに民族衣装のキラとゴを縫い付けた可愛らしい出来上がり。このキラとゴは、ワインホルダーとしてアレンジされているものもあります。

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こちらはおそらく、パロやティンプーからプナカ間の峠・ドチュラにある108つのストゥーパをイメージした置き物。

ちょっと欲しくなってしまい、この棚の前を何度かうろうろしてしまいました

待合室で待っている間に、お財布に現地通貨ヌルタムが余っていたら・・・いや、別の通貨でも購入できるので、最後に一回りしてブータンのお土産に心のこりが無いかを確認して下さいね。

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bhutan_diary at 21:35|PermalinkComments(0)■買い物 

2011年07月17日

ブータンのエコバッグ2

 こんにちは。クズザンポラ―。

先月、バスケット型のブータンのエコバッグについてご紹介しました。サブジ(野菜)バザールではみんな持っているのに、なかなかそのバッグを売っているお店を見る機会が少ない、完全ハンドメイドの手作りエコバッグです。

そんな人気のキッチュなエコバックが、たくさん売っている場所を発見しました

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大・中・小のサイズが揃えられ、カラーのバリエーションもあり、カラフルなエコバッグ。これが販売されていたのは、な、なんと、パロの空港内・出国手続きを終えた後の待合室にある売店でした 町中ではなかなか販売していなくて、オーダー制のものが多いのに、こんなところで販売されているなんて意外です。

というのも、販売員のお姉さんに聞いてみた所、空港に勤務している際に待ち時間が結構多いので、その時間を利用しながら編んでいるとのこと。確かにブータンではドゥック航空の乗り上げしかなく、就航都市の数も限られているので、他の空港に比べたら手が空く時間も多いですよね。

ちょうど編み始めるところだったので、編み方を観察させてもらいました。

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ダブルで編む方法とシングルで編む方法があるらしいのですが、経験が無いのでなかなか説明してもらっても理解ができない私・・・・。ごめんなさい。わからなそうにしていると、「好きな色とサイズを教えてくれたら作ってあげるよ。3日間くらいでできます」とのこと。やさしいなぁ

帰国前に「あ、あのバック欲しかったんだよね」と思われた方、パロ空港の待合室で購入し、手荷物としてお土産に持ちかえてみるのはいかがでしょうか?


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bhutan_diary at 07:55|PermalinkComments(2)■買い物 

2011年07月15日

パロの自動車修理工場

 こんにちは。クズザンポラ―。

先日、自動車の整備をしてもらためにパロ谷のワークショップに出かけました。「自動車整備工場」のような場所です。

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パロのシンボルでもある、パロ・ゾンが作業中でも見渡すことができるなんていいな~と思いつつ、車を停めました。

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多くの車が停まっている敷地内では、ちょっとした簡単な整備から本格的な修理・修復まで様々な作業が行われていました。私はワイパーの修理だったので、作業が終わるまで敷地内を見学させてもらいました。





・・・・・。交通事故でクラッシュしてしまったのかなぁ、と思われる破損の激しい車体。

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日本では、自動車整備工場内をのぞいたことが無かったので「こんな状態でも直るのかなぁ」と心配になりますが、ブータンの車事情として、特に年収に比べても車は高級品であるし、買い替えることも困難なため、どんな状態になってもなんとか修理して使えるようにする人がほとんどです。もちろん、こんな状態にならないように安全運転をするのが一番なんですが・・・

そんな車の持ち主の救世主、職人さんたち。
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ブータンではほとんどの車、特に部品関係はインドから入ってくるものがほとんどで、技術者もブータンだけではなくインドから来た方が働いている姿も見かけます。そう言えば、秋の交通安全のお祈りもインド系のワークショップが大賑わいでした。インドは自動車産業として発展してきていますし、隣国ブータンとしてもインド人の技術者から学べる機会は増えてきています。

今回ここに運んだ、ピックアップトラック「マヒンドラ」もインド製です。ここのスタッフは「大丈夫。壊れることもあるけれど、簡単に直せるから」と作業してくれました。う~ん、壊れにくく直しにくいのと、壊れやすく直しやすいなら、後者の方がいいのかな、、、そうだな、、、と思いました。部品の調達もブータンでは難しいこともあるので、そう思うのかもしれませんね。

8 (9)せめて、また壊れないようにトラックの後ろ部分に、ブータンの5色の旗を掲げてみました。多分、祈りとは無関係に、壊れることもあるかと思いますが、、、ワークショップのブータン人スタッフも「この旗があればきっと大丈夫」と後押ししてくれました。
ワイパーの修理費10ヌルタム(約18円)を渡して、帰ってきました。壊れないといいなぁ。



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:安全運転チェックしまーす

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2011年07月14日

KARMA RESTAURANTのバトゥ

 こんにちは。クズザンポラ―。いかがお過ごしですか?

暑い夏のシーズンにこそ、汗をかきながら熱いものを食べる!ことには賛否両論があるかもしれませんが、好きな食べ物はどのシーズンに食べても好き、ということでブータンのうどん・バトゥを食べに出かけました。

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場所は、首都ティンプーにあるカルマレストラン(KARMA RESTAURANT&BAR)です。場所はBOB(バンクオブブータン)の向かい側にあります。ここは、ブータン人にも、ブータンで働く外国人もよく訪れる庶民的なレストランです。




お昼時に訪れましたが、混み合っていました。
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家族で、同僚と、友人と、たまにおひとり様のお客さんも見かけます。店内はピンクを基調にした壁やシートカバーなど、かわいらしい雰囲気が漂います。メニューはご飯とダツィのブータン料理の定番定食もあるし、焼きそば、チャーハンなどもあります。今回は、バトゥと食べると決めてきたので、迷うことなくオーダーしました。

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もう少し、近寄ってもう一枚、写真をパチリ。麺の上にのっているのは、牛の干し肉・シャカムを少し炒めたものです。味は違いますが、イメージとしては、ベーコンをカリカリに焼いた食感に似ています。お肉販売禁止月間もあけたこともあり、シャカムを頼みました。

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もちもちの麺と、カリカリになったシャカムと、辛めのスープを香草と花山椒ティンゲが味をまとめています。スープも熱々で、味付けも辛めなので、食べ終わる頃には例えブータンの夏であっても汗だくです なんとなく、「坦坦麺を真夏に食べる」図が頭に浮かびました

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追加で頼んだモモも美味しいですが、バトゥは見た目より量が多く、うどんと一緒でお腹にたまります・・・・。頼み過ぎには要注意!!くらい、ボリューム満点のサービスでした。バトゥは70ヌルタム(約130円)で、具は牛や豚、野菜などのバラエティが揃っています。

みなさんもバトゥではなくても、夏に汗をかきかき、熱いものを食べるのはいかがですか?なんとなく、やる気が出ます
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