2011年08月

2011年08月31日

お父さんブータンに行く 4・ラフティング編

 こんにちは。クズザンポラ―。

さて、冬の首都プナカに到着しました。プナカの見所は、これまでにも何度かご紹介してきましたが、そのなかでも、スリリング&エキサイティング、そしてブータンの大自然を思いっきり感じられるのが、プナカでのラフティング編(こちら)です。

ということで、「自分がやりたいから?」だけかもしれませんが、ラフティングをすることにしました。ルートは、以前にご紹介したものと同じ、ポチュ(川)を下るルートに決定しました。

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このルートは、モチュよりも少し難易度が高いのですが、急流のダイナミックな流れが楽しめるコースです。

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ウェットスーツ、ヘルメット、ライフジャケットを装備し、最初に川に落ちた時や流された時の対応を毎回ながら丁寧に説明を受け、オリエンテーションとして少し練習してからのスタートです。

お父さん、ちゃんとできるかなぁ、とちょっとドキドキしながらのスタートですが、もうここまできたらやるしかありません。




このルートの良いところと言えば、なんと言っても次々にやってくる川の大きなうねりと、川から見るブータンの素朴な風景。しかし、難点といえば、ラフティングのボートに乗って、あまり慣れる間もなく流れの難しいところからスタートするということです。急流下りなので仕方がないのですが

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ということで、ボートは出発し、ざぶんざぶんと川の水が顔にかかりつつ、歓声をあげながら下って行きました。6月にラフティングをした時に比べ、やはり8月の方が水量が増えていたことをつくづく実感しました。

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ポチュとモチュが合流するプナカ・ゾンまで出ると、流れが穏やかになります。ただし、合流する前のモチュの最後の砦のようなうねりがある流れがあるので、要注意です

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ちょうど、岸になっている部分があったので、そこにボートをつけて、水遊びをする休憩時間もあります。プナカゾンを眺めながらの水遊びとは、なんとも贅沢な時間です。

その後は流れが緩やかな部分が続きますが、小さなうねりを見つけては、そこも楽しませてくれる船頭リーダーのおかげで、楽しい1時間半のラフティングでした。

結局、いろいろと心配したラフティングですが六十代半ばの父でも楽しめた(そう)なので、ご興味がある方はチャレンジするのもよいかもしれません

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:泳ぐのは得意だって言ってるじゃない~呼んでよ~~

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2011年08月30日

お父さんブータンに行く 3・ドチュラ峠編

 こんにちは。クズザンポラ―。

まだまだ父の初ブータン旅行は続いていますが、父がもっとも今回の旅行で感動したのは、ティンプーからプナカに向かう途中にある標高3,150メートルにある峠・ドチュラでした。

ティンプーからドチュラまでは1時間もかからないドライブですが、ブータンで最も古いゾンであるシムトカ・ゾンの遠望や、ダライラマ14世がインドに亡命された時代にチベットからやってきた人が暮らすホンツォなどがあります。そんな見所を過ぎて、標高がぐんぐん上がると、、、、

そこに見えるのは、ブータンヒマラヤです。

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8月は雲が霞のようにかかり、幻想的な雰囲気に包まれ、山自体の展望はなかなか望めないことが多いのですが、雲の切れ間が一瞬通り過ぎることがあります。

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本当はこの角度から晴れていれば、現在のブータン最高峰ガンカルペンスム7,750m(7,561mという説もあり)や、マサガン6,800mや、テーブルマウンテンなどがのぞめます。ブータンは、現在では中国領とされるクーラカンリを除いても、7,000mを超える山々が四座あります。なんとか見せてあげたい気もしますが、お天気には勝てません。そして、この季節にこれだけ見える方が珍しいことも事実です。

「山はそこにあるのは確かです。あそこに6千、7千メートル級の山々が存在しているんです(見えないけど)」

と説明してみました。。そして、ガイドさんは、

「6千メートル以下の山には名前がついていないことがほとんどです」

と説明してみました。それには、やっぱり、日本に暮らす私達には驚きますよね。

ドチュラには、第四代目国王のお妃さまであるアジ・ドルジ・ウォンモ王妃により2004年に建てられた108の仏塔(チョルテン)や、寺院、マニ石などもあります。

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そんなこんなで観光を楽しんでいると、一瞬、遠くに山が見えました!!
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おお~~ 写真ではいまいち上手く撮れなかったのですが、肉眼ではもう少しはっきり見えました。これは、きっと、方角的に見ておそらくジチュタゲ(6,942m)ではないでしょうか。ちょっとでも見えると、感激ですよね。

その後、峠にあるカフェテリアにて、ここの峠から見えるヒマラヤの山々のパノラマポスターを父は喜んで買っていました(1,000ヌルタム)。ここでは、お茶を飲んだり、食事をしたり、宿泊することもできます。
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そして、春にはドチュラの峠から、歩いてお花を楽しむルートもあります。これは5月の写真です。シャクナゲや野生のランがきれいで、片手に植物解説本を持ちながらの散策を楽しみました。

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どうか、次にドチュラに行くみなさんが、ブータンヒマラヤを見えますように でも、見えなくても、山はそこにありますよ~

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:あの山の高さは磐梯山の4倍!!


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2011年08月29日

お父さんブータンに行く 2・パロからティンプー編

 こんにちは。クズザンポラ―。

もし、みなさんがパロの空港に到着したとしたら、、、、きっと感動します。私は何度も感動しています(笑)。

何に感動するかと言うと、まずはパロの空港に降り立つまでの急峻な谷の間を降り立つことです。飛行機から見える、空から見た谷の地形や村の風景にも心が踊りますが、この谷間を縫うように降りる風景にもパイロットの技術にも驚きます。ただ、もしかすると、感動よりも「こわい」と思う方もいらっしゃるかもしれません

入国審査を得て、空港近くの観光スポットと言えば「エアポートビューポイントです。その名の通り、空港が見渡すことができる場所で、大型の車がパロの町へ行く場合に通るルートでもあり、カンクー地区にあります。

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手前の緑色の建物が、現在、ブータンにある唯一の国際線空港、パロ空港です。滑走路も、さらに奥にはパロ・ゾンも、その上の国立博物館も見えますね。緑の屋根が自然に調和して、なんとも優しい感じです。

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この滑走路を反対側の山の上から見るビューポイントは、以前ご紹介したこちらの記事をご覧下さい。


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飛行機が到着して、歩いて空港へ行くのも、いかにもブータンらしい国際線で好きですが、その空港を上から眺めるのも良いものです。

さて、パロ/ティンプー間のドライブでは、車窓から眺めるだけでもダイナミックな風景が楽しめますが、次なる見所は、チュゾム手前のタチョガン(タムチョ)ラカンです。パロの川、パチュの側にあり、パロ/ティンプー間へ移動している時は、車からみて左側にのぞめます。


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このお寺は、14世紀ドゥプトゥプ・タントンギャルポによって建てられたお寺で、隣接する民家に暮らす家族によって管理されています。タントンギャルポは、鉄を作る名人で、ブータン国内には彼が架けた橋が残ります。現在は当時の鉄の橋は使わず、新しく架けた橋を使っていますが、彼が作った鉄の鎖は、現在は国立博物館やキチュラカンで見ることができます。

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時間があれば、車を降りて、お寺まで行ってみるのもいいですね。手前は唐辛子畑になっているので、秋ころになると、畑が真っ赤に染まって情緒があります。秋に撮った写真は、こちら↓です。
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その後、「エレファントロック」などをながめながら、パロ/ティンプー間の約1時間半のドライブは続くのでした。

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:何を見ても驚き中。



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2011年08月26日

お父さんブータンに行く 1・到着編

 こんにちは。クズザンポラ―。みなさま、いかがお過ごしですか?

今回から数回に分けて、「お父さんブータンに行く」の巻きをご紹介します。私のようなブータンに住んで働いているという環境ではなく、全く初めてブータンに来た父からはブータンはどのように見えるのか、をご紹介したいと思います。

私から見ると、「初めて訪れた時のブータンの感動をもう一度」ということですね

全部の気持ちを表現することは本人ではないのでできませんが、到着時からずっと父が言っていることがあります。

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それは、「牛がいろんなところにいっぱいいる。悠々と歩いている」と繰り返しています。インドにも牛はいっぱいいますが、ブータンにもまた、牛がいっぱいいます。インドのように年老いた牛を地域のコミュニティで面倒を見ている、というわけではなく現役として農業や乳を得るために飼われている牛たちが歩いています。特に夏は町でも多く見かけます。

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ブータンの牛、瞳がきらきらでかわいいんですよ。そして、人々もとても大切に育てます

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そして、父の一言。
こんなに歩いている牛を見ると、原発でさまよっている牛を思い出すな・・・』と。

あらあら、それを一時的にでも忘れてもらおうかと思ってブータンに来てもらったのですが・・・・やっぱり、まだ鮮明に記憶として思いだすんですね。。

40年以上ぶり2回目の海外旅行、ブータンの旅行は始まったばかりです。

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:牛だけでなく僕だってかわいい・・・・



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2011年08月22日

ブータン伝統競技・アーチェリー2

 こんにちは。クズザンポラ―。
本日は、朝から雨が降り、午後になると晴れましたが、昨日は一日中快晴の日でした。その快晴の下、パロの弓道場では伝統国技のアーチェリーが開催されていました。

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ちょうど、ブータンではこれからの時期にアーチェリーの大会が始まります。今は、各県の代表チームを選出するトーナメントが行われている最中です。チームごとにユニフォームの民族衣装のゴがあって、おそろいのゴを着ているのがなんだかかわいらしいです。

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以前、このアーチェリーについての記事をご紹介したのは1月のことでしたが、今はこんなに緑の絨毯で茂っている会場です。ちなみに、1月の様子は、

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こんな感じでした。夏は緑が美しいですね。しかし、的までの距離は相変わらず130mです遠い。。。観客のみんなも矢を放ったその先の的を見つめていますが、昨日は日曜日ということもあり、お坊さん達も応援していました。

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そして、矢が当たりました。私の好きな唄『ワハ~ワハ~ワハハハ~』、掛け声なのかもしれませんが、男性達の誇らしげな声が谷に響きます。

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そして、今日は男性陣だけなく、華やかな女性人達からの声援も飛び交っていました。競技のすぐわきで、的を得たことを祝うように、円になって踊りと歌で盛り上げます。

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女性の応援があったら、張り切りたくなるのは、きっとブータンだけでなく世界共通でしょうね。勇ましい声と、澄んだ高い声がパロに響いた夏の日でした。

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:狙われてないよね・・的じゃないよ!!


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