2016年02月

2016年02月28日

プナカからタシタン、ダムジーへ

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

先月の1月下旬に、プナカ県からガサ県までの片道約4時間のドライブをしました。ここの区間を通しで走るのは実に4年ぶりで、前回とは違った風景が見れるかな、何かおもしろい変化はあるかな?とわくわくしながらドライブをしました。もちろん、運転は万年ペーパードライバーの私ではなく、ベテランのブータン人運転手さんが担当です!

プナカ・ゾンからモ・チュ川に沿ってどんどん北上していくと、

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ところどろこに祈りの旗が掲げられていて、これを見るとあぁブータンだなぁと思います。旗には経典や真言が書かれていて、「仏教の教えが風にのって遠くまで伝わるように」という願いを込めて掲げたり、

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この白旗・マニダルは丘の上や、川の上流など、見晴らしの良い場所に建てられます(*)。ブータンでは死後、お墓を作る習慣はなく亡くなった故人を偲び、丘の上に108本のマニダルを立てたり、小さな仏塔ツァツァを作ります(**)。

さて、旅のお供のお菓子でも買おうかなと小さな集落に立ち寄ると、見晴らしのよさそうな場所があったので登ってみると、

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パロよりも大き目のプナカの竹の太さに気づいたり、そこから角度を変えて同じ風景を見てみると、

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あれ、これなんだか遠くに見えるのは、、、、

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赤丸で囲った場所に何があるか見えますか?これは、、、、


そう、ブータンの伝統競技アーチェリーのターゲットです。み、み、見えない!

以前からブータンのアーチェリーのターゲットまでの距離が半端ない、140mも先の小さな的を見ることができないという話を書いた事がありますが、こうやって見ると本当にわからないですよね。アーチェリー場は的を2つ設置して、2グループに分かれて双方の的を変えてその間を歩いて移動しながら1日かけてゲームをするのですが、このアーチェリー場の道路を挟んで2つの的を置いています。ということは、プレイヤーは何度もこの小高い丘の間を往復しなくてはいけません。

ブータンで140mのフラットな場所を探すのは大変だ、ということが象徴されるようです!1日中この間を歩くだけで疲れそうです(笑)

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対向車はほとんどなく、行き交うのは牛の方が圧倒的に多いですね。

プナカからガサまでの間は、現在では道路ができたのでこうやって車で移動することが出来ますが、2009年より前までは、3日間かけて歩いていた区間です。

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運転手さんが車を停めて、少し前まではこのタシタン地区から馬を手配してトレッキングをしていたんだよと教えてくれました。この写真の場所からスタートしていたそうです。タシタンの標高は1,550m。プナカは1,200mなので標高は上がっていますが、パロよりは1,000m以上低く、夏場はヒルが出ます。

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タシタンからダムジー(2,150m)までは山道をどんどん上っていきますが、

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途中にすれ違う村人たちは、働きものの姿そのものでした。牛小屋に使うベッドのための枯れ葉を籠いっぱいに集めて運んでいたり、

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机や椅子を運んでいたり。この時期には法要をすることが多いので、そのために使うのかな。山道はショートカットをした方が車道を歩くより近くなることが多いけれど、道が急で大変です。

山肌にうっすら雪をかぶっていたり、


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陽射しが強くてあたたかいけれど、北上していることを感じさえます。

ダムジー周辺は、

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以前よりも町が少し大きくなった感じがしましたが、あまり変わっていないかな。わんこも道路中央で堂々とお昼寝ができる環境です。

途中の集落で「ガサまで行きたいけど同乗させてくれないか」とおばあさんに声をかけられて、

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お孫さんも一緒にのせて、ここからガサに向かいます。

続きます。


:まさか、また僕はドライブに連れて行ってもらえなかったとか!?

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bhutan_diary at 23:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ガサ 

2016年02月25日

野菜市場に春先に並ぶものは・・・

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

先日、パロで毎週日曜日に開催される野菜市場(サブジマーケット)に行ったときに、春の訪れを感じさせるものが売られていました。

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それが、これ。何だと思いますか?

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これは果物の苗木で、これからの季節に植えるのが適しているらしく、買い物客の人々は興味津々で人だかりができ、続々売れていきました。

もも、りんご、なしが王道のようで、詳しく聞いてみると、りんごはゴールデンデリシャスやフジもあるよとのこと。わ~、ここでもブータン農業の父・故ダショー西岡氏の功績を感じました。そもそも、野菜市場が開催されることや多くの野菜が並ぶこと自体がすでに功績ですが、実際に日本の品種名を聞くとなおさら実感します。

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(来月くらいには果樹に花を咲かせる木もでてくるかな)

一緒に買い物にでかけた外国人の友人は、ブータンで働き始めて三ヶ月。早速、桃の苗木を買って植えました。彼女はブータンを去る前までに、絶対にこの桃の木の果実を食べるのだ!と意気込んでいました。

そっか、私もブータンに来たときに植えておけばヨカッタカナ?桃の木だったらもうすでに食べることができていたかも?

そうそう、みなさん、このブログのカテゴリー欄に手を加えてみました旅行編など完結しているお話は、カテゴリー内にタイトルをつけ、お話はストーリー順に読めるように改定しました。そのほかにも、ブータンの観光スポットは都市別に分けたので、探しやすくなったと思います。

ブログ初心者であまりわかっていなかった&こんなに長く続くと思っていなかったので、ブログ開始当初と同じ感覚でカテゴリーを使うと限界だな、と思いまして・・・・もっと早くに改定しておけばよかった

ブータンの「地酒」「家庭料理」「レストランとカフェ」「ホテル」、はたまた「ブータン松茸」「ブルーポピー」などに分けたり、続きもののお話・シリーズものでお勧めなのは・・・

ヒマラヤの仙人に会いに行く」とか
いとしのラダックの旅」←ブータンじゃない(笑)でもブータンとの比較も書いています

などもあります。

ブータン国王陛下の「ロイヤルウェディング」や「皇太子様のお誕生」のカテゴリーも作ってみようかな。

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:僕のカテゴリーもいる?いるよね?

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2016年02月23日

ウォンディ・エコロッジ

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回はウォンディポダン県に出来た新しいホテルのご紹介です。そういえば、ホテルのご紹介はここ最近久しく更新していませんでしたね 最近のブータンは主要都市には新しくホテル建設がすすめられていますが、今回ご紹介するホテルは、ブータンの良さを最大限に満喫できることまちがいなし!のイチオシです。


ウォンディ・エコロッジ(Wangdue Eco Lodge)は、2015年にオープンしてまだ一年も経っていない新しいホテルですが、エコロッジの名がまさにぴったりのコンセプトです。

ロケーションは、ウォンディポダン・ゾンをのぞむ標高は約1,500メートルのダミナ(Dhamina)村の中にあります。

thumbs_green[1]


駐車場に到着をしたら、敷地内の小さな果樹の木々や、有機農法で栽培している畑の中を通り(この野菜は、滞在中の食事の際に新鮮なまま振舞われます)、ゆったりとした気持ちで建物に到着します。

チェックインをするフロントやバーの建物は、ブータンの伝統的家屋の重厚なつくりで、各ロッジは2階建てで4コテージがあり、合計8部屋。お部屋の前には八吉祥(タシタゲ)が描かれいて、客室は部屋番号ではなく8つの吉祥の名前がついています。「宝傘」「2匹の魚」「宝瓶」「蓮華」「ほら貝」「永遠の絆」「勝利の旗」「法輪」~どのお部屋がいいですかね? タシタゲの意味についてはこちら(

thumbs_rooms[1]


広々としたお部屋にはさんさんと太陽の光が差し込み、シンプルかつぬくもりがあり、心地よい家具が配置されたスペースや、バルコニーからプナザンチュ川や村の様子を眺められるのが最高です。

オーナーのこだわりが見えるバスルームは、

thumbs_restroom[1]


トイレとシャワールームを仕切りつつ空間が広々としています。オーナー曰く、「トイレの便座に座った所から見る景色が一番良い風景になるように設計した」と言うとおり、落ち着いて座れること間違いなし!

thumbs_girls-of-Wangdue-Ecolodge[1]


このロッジには11人の従業員が居て、みんな一生懸命の心づくしをしてくれます。

thumbs_hello-kitchen[1]


ダイニングに隣接してブータンの伝統的な台所と現代的な台所が2つあって、そこでブータン料理を習ったり、

thumbs_the-morning-view[1]


朝食はテラスに出て、朝日に染まるウォンディ谷の様子を、新鮮でおいしい食事と一緒に味わいながらいただくことができます。

thumbs_traditional-style-fish[1]


ウォンディの伝統的な魚料理も出てくるかもしれません。

そして、このロッジが何といっても素晴らしいのは、『設計から建設作業、運営までブータン人が行った』ことです。え?それの何がすごいの?と思われる方もいると思いますが、ハイ、すごいのです!!!

というのも、人口が少なくそして農民が多いブータンでは、近代に入ってからは特に建設に関わる仕事はインドやネパールからの労働者が担っていることが多いのです。もし、みなさんがブータンの道路工事や建設現場を見る機会があったとしたら、ブータン人よりもインド・ネパール系の人々の方が多く見かけるはずです。

このロッジはブータンの伝統的な建築方法で建てられ、版築で突き固めたりとコンクリートを使うよりも手間隙はかかりますが、室内気温に優れ、宿泊者もブータン人の暮らしの一部を感じることができます。

一言でいえば、このロッジ、センスがいいんです。なんでこんなに私が知っているかと言うと、

このロッジのオーナーは、フォトグラファーのウゲンさんです。ウゲンさん、このブログには2010年6月に登場しているのですが(詳しくはこちら「ブータン人フォトグラファー」)、地元の役に立ちたいと本職のフォトグラファーはお休みし、ロッジを建てることを決めました。

ここまで掲載した↑↑の写真は、彼が撮影したもので、やっぱり上手。ここからは私の補足写真ですが、

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まだオープン前の2015年6月に訪れたとき。やはり夏は緑が濃いですね。さて、先月1月下旬に訪れてみると、

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んんん??後ろになんか建っている・・・こ、こ、これは、、、そう「ブータン初の風力発電所」ですよ!ついこの間、記事にあげたばかりですね。

このロッジは、エコロッジの名前が示すように、エコにつとめていて、環境に優しい宿泊所つくりを真剣に考えています。洗面所のお湯は太陽熱を利用したソーラーヒーターを利用し、低炭素の商品(電球など)を使ったり、それだけでなく野菜栽培をしたりや雇用をコミュニティから行うことも、運搬などを考えるとエコにつながります。

そして、このロッジはあの風力発電所の電気を最初に送電された村なんですよ~

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(冬でも畑の手入れをしていた、ウゲンさんのお義母さんとスタッフ)

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(宿泊ゲストも訪れることができる動物達の小屋)

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(子牛ちゃんズ きゃわわ~)

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(子牛ちゃんズ ご飯の時間)

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(女の子も負けずにかわいい)

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(冬の時期は乾燥野菜もつくっていた)

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(昨年夏に見た、ロッジからウォンディポダン・ゾンの風景)

このロッジのことは、設計図の段階から見ていて、「日本家屋のように引き戸にしたいけどサッシはどうすればいいのか」「ロッジの名前はオーグリニックにしたい(オーガニック+グリーンらしい。。。)」など、途中過程を見てきた私には、このロッジがオープンしたことは感無量で、そして風力発電所がすぐそばにできるとは!

私が役に立ったことはあまりないけど・・名前は絶対に今の方がわかりやすくて良いですよね 反対してよかった・・・(笑)

部屋数は少ないですが、そのぶんアットホームかつ快適に休むことができ、ブータンの雰囲気を満点に味わえるこのロッジ。ご興味のある方は、

Wangdue Eco Lodge
www.bhutanecolodge.com

こちらをご覧になってください。ウゲンさんがお待ちしていますよ~

:やっとブログに書いたね。ずっとプッシュされてたの僕は知っている・・・
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2016年02月21日

36歳のお誕生日、おめでとうございます

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

本日2月21日は、ブータン人なら誰でも知っている・・・そう、第五代国王陛下の36歳のお誕生日でした。第五代国王だけでなく、第四代国王のお二人の国王陛下のお誕生日は祝日になり、学校ではこの日は生徒たちが踊りや歌やを披露したり、各地で催し物をしてお祝いをしました。

そして今年は第五代国王陛下のお誕生日を前に、2月5日にご誕生されたばかりの王子様のお写真が公開されました。まだ生まれて2週間ちょっとの王子様ですが、お父様である国王陛下のお誕生日合わせて、こうやって写真を公開してくれることは、国民にも世界中のブータンファンにとっても、大変嬉しいですね。

王子様と国王陛下ご夫妻の写真はこちらのウェブサイトでご覧になれるので、是非見てみてください~ こちらのウェブサイト名はYELLOW -The Bhutanese soul- で、ブータン王室の月替わりカレンダーなどもダウンロードが出来ます。

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写真は記事とは関係ありませんが、とても和むブータンの子供たちの様子1)

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(その2)


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(その3)

王子様は、、黄色いおくるみで包まれています。

他にも第四代国王陛下が抱っこしながら歩いている写真なども見ましたが、お孫さんは抱きなれているであろう第四代国王も、なんとなく特別な視線で王子様を抱いているように感じました。そして、おくるみはいつも黄色でした。

ブータン国王は黄色のスカーフ(カムニ)をまといますが、黄色は高貴な色であり、この王子様も将来は第六代国王になるので、おくるみも黄色なのでしょうか。

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(お祭りの衣装にも黄色はよく使われる


それにしても、王妃様が産後すぐとは思えないほど(いや、母となられたことでより美しくなったのか)、とても輝いているように感じられました。

王子様のお話は過去記事があるので下記にまとめました。

ブータンの国王と王子様の呼び方

王子様のご誕生、おめでとうございます

ブータン全土で安産祈願がはじまる

英国のウィリアム王子とキャサリン妃、4月にブータンご訪問


まだお名前はついていないようですね!楽しみです。


:おめでとうございま~す (失礼な姿ですみません)
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2016年02月18日

ブータン初の風力発電所が運転開始!

 こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

先月の1月下旬に温暖な気候のプナカに出かけました。その際に、ドチュラ峠から久々にハイキングをする予定だったのですが、その時はあいにく、と言いますか、大変美しい雪景色のドチュラ峠となり、雪合戦に夢中&雪が深くてハイキングができそうな天候ではありませんでした。

峠のハイキングはできないけれど、他に行きたいところはある?』との問いに、即効「あるあるあるある~」と答えた私の行きたかった場所・・・それはウォンディポダン県にできた、ブータン発の風力発電所です。

実は、この2日前に新聞でブータン首相がこの風力発電所に訪れたというニュースを見て、ぜひ行きたいなと思っていて、「それはいいね」と全員意見が一致したのでレッツゴー!

しかし、写真でなんとなく場所のイメージができていたものの、正確にはどこの道からアクセスできるかもわからないのでウォンディの友人に電話をしてみると、「え!あ、風力発電所?今、僕がいるところのすぐ横」ということで、思いつきの行動の割にはトントンと話が進みました。

さて、ウォンディポダンの町に到着したら、ゾン手前のプナザンチュ川に架かる橋を渡らずに、車で3分ほど国道沿いを南下すると、

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対岸に発電機が2機、見えてきましたね。この並びですぐ左側を見ると、

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現在、再建中のウォンディポダン・ゾン(城)が見えます。

もう少し国道を南下していくと、川を渡る小さな橋があるので、

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車で渡っていきます。そう、この日はちょうど首相が訪れて2日後だったので、道もちゃんと整備されていてラクラク行くことができました。

近くまで行くと、

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ブータン人は始めて見る風力発電機の大きさにびっくりしていました。そして大きさだけでなく、風を切る音の大きさにも驚いていました。風ってこんなに力があるんですね。

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更に車で丘の上まで走っていくと、その巨大な大きさを実感します。

この建設は、日本の会社が受注を受け、2014年9月から本年1月までの工期で設置されたブータン国内発の風力発電所であり、アジア開発銀行の資金援助を得て、現時点では300kwの発電機が2機設置されました。

現在、この2機でウォンディポダンとロベサ地区にある300世帯の家にここから電力が送られていて、各世帯で2キロワットの消費としての計算だそうです。

風力の違いもあるので、ちょっと大雑把にはなりますが考えてみました。

風力発電の電力300kwで、日本の鳥取県では住宅約100戸、ブータンでは150戸をまかなえます。日本の電化製品は消費電力が少ない設計がされていること、使用する家電の種類もブータンより多いこと、ブータンの方が同じ家に暮らす家族の人数が多い、ことなどを踏まえても、やはり日本人はブータン人よりも多くの電気を必要とする生活をしています。

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ここは農林省内の家畜開発所の敷地内にあります。今回は快く入場させてくれました。ウォンディポダンは地形上位、もともと風が強い地域でウィンディ・ポダンともじられるほど。

ブータン国内の電力発電は、現在までは小規模の太陽発電とほぼ全てを水力発電でまかなっています。同じく再生エネルギーを利用した風力発電は、ブータンの地形を生かし、これからの需要も見込まれますね。(ブータンの電気事情は、当ブログでこちらのカテゴリーにも書いています)

当然なのでしょうが、ブータンの水力発電所は冬の時期には発電量が減ります。それは雨量や氷河湖から流れる水量が減るからです。しかし、日本の東京と同じくらいに気温が下がる西ブータンでは、電気ストーブなどの使用量は増えるため、需要と供給のバランスが悪いのです。ここを風力がカバーしあえるといいですね。

そして、

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発電機と一緒になぜか、可愛い感じでポーズを決めているブータンの友人(笑) なんか、和む~

ここから望む景色は、

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こんな感じなのですが、写真右側、車が停まっている場所周辺をよ~くみてみると、

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そう、この赤い矢印で示した部分がウォンディポダン・ゾンです。

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帰りは別ルートを走ったのですが、車窓から見たウォンディのゾン。

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こちらの写真は、火災があった2012年6月25日に涙ながらに撮影したもの。

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別角度から撮影した、翌年のゾン。

ウォンディポダン・ゾンの火災の原因とされているものは漏電でした。ゾンを望むこの場所に風力発電所ができたことは、村や集落が近くにあったり、土地の所有や風力を最大限に利用する地形から選ばれたことに違いありません。

でも、私には、日本がこの再生エネルギーの建設に携わったことや漏電を原因とする国宝級のゾンが全焼してしまった過去を含めて、あらゆることを喚起させ、想いを新たにここからこれからの先の未来を見つめる場所のように感じました。

ブータン王国は、国土も人口も世界的には小さい規模の国ですが、2020年を目途に100%の有機農業国家を目指し()、再生エネルギーを使い、一人当たりが必要とする電気の使用量も比較的少ない。まだまだブータンから学ぶことはたくさんあります。

:僕はね、お昼寝をして省エネをしているんだよ(これはゴメン寝)

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