2021年02月
2021年02月20日
「街建コラム」さんにご紹介いただきました
こんにちは。クズザンポラー。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
以前にブータンの伝統的なお家の建て方は、土を突き固め版築(はんちく)で作るとご紹介しました。
ブータンだけではなくチベット圏でも版築で建てられている建築物があり、旅行中でも工事中の側を通るとその作業中の様子を見かけることもあります。
女性たちが歌をうたいながら足とたたき棒を使って土を固める作業をしている様子は、家を建てる作業が共同で村の人々みんなで力を合わせて行ってきた証に感じます。
こちらの建物は新しく建てられたばかりで、伝統的なデザインだと歴史あるように感じますね。
こちらは、壁は版築で窓枠は木材で組み合わせているところ。
版築で土を固める作業は村の女性たちが多いですが、木材の彫刻部分は大工さんたちが行います。
「街建」プロさんのコラムでは、日本や世界各国で版築の建築物が紹介されていて、とても勉強になりました。ご興味のある方はご覧になってみてくださいね。
:僕も一緒にあしぶみしたい
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2021年02月13日
かぼちゃと山椒のブータンおかず
こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
昨日からの2日間はブータンではお正月・ロサールで、「明けましておめでとうございます」を意味する『ロサール・タシデレ』と挨拶を交わします。同じ日にアジアの中でも新年を迎える国や地域もありますね。
私は今まで、ブータンでロサールを迎えることが何度かありましたが、今年は日本で過ごします。
今年の干支は丑ですが、ブータンにも日本と同じような十二支があり、ブータン暦と5要素と性別が加わるため、今年は Female Iron Ox Year=女性+鉄の丑年と表現されます。
ロサールである新年のお祝いには家族が集い、通常のメニューに加え、お肉や卵料理とチーズ入りのおかゆ、さらにお酒が加わり食卓を彩ります。
今回のロサールは、先日まで大規模に行われていたロックダウンの影響もあり、食材に限りがあるなか、お正月料理を作る家庭が多いそうです。
私はせっかくなので在日ブータン人の知人に連絡をして家庭料理を作ってもらいました。
名付けて、ロサール前夜祭!日本のスーパーで買える食材でブータン家庭料理をつくっちゃおう!!
何を作ろうかな。というよりも、私が食べたくて作ってもらいたいもの。
できればみんなが好きなおかず。。。結果として、今回はかぼちゃをメインにすることにしました。
今回のレシピは家庭料理なのでおおざっぱ!です。
・かぼちゃ(大きめかぼちゃなら1/4、小ぶりなら半分)
まずは材料を準備して、下ごしらえ。
手羽元は骨の部分に切り込みを入れて、流水で洗います。
鶏肉を洗う際は衛生に気を付けて洗わないと食中毒になる可能性もあるので、洗わなくても問題ありません。今回のブータン人シェフは洗っています。
なお、ブータンでは牛肉とかぼちゃを組み合わせることが多いですが、今回は日本のスーパーで手に入りやすい手羽元にしました。
かぼちゃは種をスプーンでくり皮のかたいところは剥いて、切ります。長ネギは小口切りにし、にんにくは皮をむいてすりおろします。
調味料の唐辛子パウダーは、もともとの辛さによって量が異なりますが、今回は韓国産のキムチなどに使われるものにしました。見た目ほど辛くないですのでお好みで調整してください。
山椒は、もしあれば花山椒を使うとブータンらしさがひきたちます。
花山椒は実は果皮です。ブータンでは、きのこと山椒、春雨と山椒、かぼちゃと山椒、サラダと山椒などに相性が良くて度々登場します。よ~く見てみると、
中心部に種のような黒い塊があるときがあるので、これは取り除いたほうが触感がよくなります。
さらにこだわるのであれば、
すり鉢ですりおろして、
花山椒の粉になります。ただ、量がかなり減ってしまいます。私たちは、最初に撮った写真の量では足りず、同量を再度すりつぶしました。パウダー状で大さじ2あればよいですね。
お鍋に鶏肉を入れて、水がひたひたよりも少し多めになるくらい、塩を小さじ2いれて中火にかけます。
鶏肉が柔らかくなり火が通ったら、かぼちゃをいれ、唐辛子粉と花山椒も入れます。
そしてここで植物油を小さじ2程度入れるのがブータン流。最初から入れると、灰汁をいっしょに油の味がなくなってしまうからだそう。味見をして塩が足りなければここで加えます。
かぼちゃがやわらかくなったら、長ネギを加えます。
私はスープがすきなので、水を多めに入れて作ってもらいましたが、もっと少なめにしてシチューのような濃厚さで作るおうちもあります。このおかずは、ブータンのゾンカ語ではカクルー・ツェム(かぼちゃのおかず)、東ブータンの言語シャショッパではルンシャ・モンと呼ぶメジャーなおかずです。
かぼちゃと山椒、この組み合わせは合うのでこの調理法でなくてもぜひ使ってみてください。
花山椒についてはこちらの過去記事もどうぞ
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