切手
2016年01月14日
ブータン郵便博物館がオープン
こんにちは。クズザンポラー。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。今日は、昨年秋に首都ティンプーにオープンしたばかりの「ブータン郵便博物館」をご紹介します。
ティンプーにある中央郵便局は、ブータンナショナルバンクと隣り合わせにあり(2016年1月現在、この銀行は改装工事中で入り口が変更中)ます。
↑この写真の階段を上って、左側に進むと銀行で右側が郵便局ですが、数年前までは郵便局の窓口エリアを通り、さらに奥にある部屋で記念切手やはがきなどを販売していました。
(ティンプーの中央郵便局の郵便窓口)
現在では、以前は切手を販売していたエリアも含め、郵便窓口になりました。
どこで普通の切手や記念切手などを販売しているかというと、正面階段を上らずに右に進むと地上階に切手やお土産物を販売している部屋があります。建物の構造的には、郵便窓口のその下の地上階ですね。
そしてすぐ横には、2015年11月7日に「Bhutan Postal Museum」 、ブータン郵便博物館がオープンしました。昨年、第四代国王陛下が60歳の還暦のお祝いを記念して、王妃であられるアシ・ドルジ・ウォンモ・ウォンチュック妃のもと落成しました。
博物館の紹介の前に・・・ブータンは世界でもユニークな切手を発行して、切手収集家の方たちには熱い視線を浴びているブータン切手。このブログでも「ブータンの切手シリーズ」として取り上げていますが、もう一度振り返ってみましょう。
ブータンの個性あふれる切手の中でも、普通にお土産屋さんやこちらの切手販売窓口でも買えるものとして、
記念硬貨をデザインした切手とか、
CDロム切手。これはまさに、CDロムがついている切手で、こちらは2008年に君主制100周年を記念して作られたもの。お値段も販売当時は225ヌルタム(当時約330円)だったけれど、年月が過ぎたら価値が上がるかしら?
それにしても一目見て、切手だとわかる人はすごい!
でも、ハガキや手紙をブータンから海外に送る時に、この切手が貼られていたら乙ですよね~
他にも様々な切手を作り続けているブータン切手ですが、コレクターの中で人気があり価値が上がりやすいのは、変わり種切手(ソノシードや、布の切手、香りつき切手)や、ある特定の日を記念して作られたもので、
これは2009年7月22日にブータン以外でも観測された「皆既日食」を記念したものですが、更にこの日の消印マークがついているというのが、価値を高めるポイントなのだそうです。そして、現在でも、こうやって当時の消印がついた状態で販売されているし、このまま中身の手紙を入れて投函することもできます。
通常のポストカードサイズのハガキをブータンから出す切手代は20ヌルタム(約36円)で、ブータンから日本到着まで約2~3週間です。私は、年末に年賀状代わりのカードを日本へ送ろうと切手を買いに行ったのですが、
2015年はやはり王室関係のデザインの切手が豊富でした。
毎年、年賀状のように翌年の干支の切手を買おうと思うのですが、いつも最新ではなく一回り前の12年前の干支のデザインしか手に入りません。理由を聞いてみると、
『ブータンの暦で新年を数えるし、新年を迎えてからじゃないとその年の干支の切手は印刷しない』
と言うのです = ブータン暦では、毎年西暦の2月前後が新年となる(日本の旧暦に近い)ので、日本人の感覚で年賀状を出す際に、翌年の干支をデザインした切手を希望する場合は、やはり12年前のものとなるのです!!
いや~、数ヶ月だけちょっと前に印刷してくれたらいいんだけどな~
さて、私の希望はさておき、さっそくオープンした郵便博物館を見てみましょう。入り口には天井には曼陀羅が描かれ、その横には第四代国王陛下の若き日のお姿が描かれています。
ん?でも、お顔をよく見てみると、
なんだかモザイク画っぽいです。さらに寄ってみると、
これらは、ひとつひとつ小さな切手を使って描いた肖像画だということがわかりました。わ~~頭髪の部分など濃い色の部分はブータンの国花・ブルーポピーの切手がたくさん使われていますね。
そう、ブータンはこのモザイク手法が得意で?
これは第五代国王陛下のご成婚が発表されたとき、ブータンの新聞社・ブータンオブザーバーが企画した「自分の写真を送って、国王陛下のお祝い写真を作ろう」という企画で出来たポスター(過去記事はこちら)。
これも一枚一枚、それぞれの顔写真で出来ています。私とフレディ君の写真も使われています♪
切手で出来た肖像画に感動をしながらも、館内に進んでみると、ここにもやはりユニークで貴重な切手の数々が展示されています。
壁紙も切手でデザインされていることに加え、先ほどもご紹介した音のなるCDロム切手や記念硬貨切手、
(本当に美しく切手とは思えないような、記念硬貨切手)
(ブータンのお祭りでの演目、閻魔大王が生前のその人の行いを審判する際の登場人物をデザインした切手)
(ブータンの国獣、国樹、国鳥、国花をデザインした切手)
切手マニアには大興奮間違いなしの博物館のコレクションなのですが、その中でもブータンを知る上でも、胸を打たれた展示がありました。
次回に続きます。
:僕も自分の写真を使って切ってシートを作ったことあるよ~
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2011年11月21日
ブータンで切手を作る・2
今日は、以前にも3回ほど特集をしたことがあるブータンの切手についてです。
ブータンの切手はオリジナリティ溢れる楽しいデザインが多く、かさばらず、お値段もお手頃、ということもありお土産としても人気ですし、ブータンにとって外貨を取得するためにも活躍しています。海外へのエアメールは20ヌルタム(約30円)ですし、ハガキをもらった方も切手を見て喜ばれることが多いです。そのため、首都ティンプーの中央郵便局は切手を買い求める観光客で賑わっています。
ここでは切手の販売の他、今は貴重なプレミアムとなった切手はショーケース内に飾られています。
以前、CDロム切手があるとご紹介した後、「なんなのそれ?」というお問い合わせをいただきました。CDロム切手とは、まさにCDロムがついている切手なんです。
左側の写真は、2008年に君主制100周年を記念して作られたもの。右側は、2008年の現・第五代国王の戴冠式と民主化を記念して作られたものです。お値段も販売当時は、右側のCDロム切手は225ヌルタム(約330円)でした。
そして、新しい記念切手もどんどん販売されます。
こちらの切手シートは、1986年に開始した日本とブータンの国交25周年を記念して作られたもの。デザインされたものは、農業機械(トラクター)、橋の建設など日本が支援し続けている代表分野が選ばれています。
国交は25周年ですが、日本人として初めてブータンの地を1913年に訪れたといわれる僧侶・多田等観以来、国交を樹立する前から日本とブータンには脈々と交流があり、中尾佐助氏がブータンでフィールドワークを行われてからは既に50年以上深いかかわりがあります。
さて、たくさんあるブータンの切手ですがコレクターの中で人気があり、価値が上がりやすいのは、変わり種切手(ソノシードや、布の切手、香りつき切手)や、ある特定の日を記念して作られたものだそうです。
こちらは、2009年7月22日にブータン以外でも観測された「皆既日食」を記念したもの。この日は、「晴れますように」とブータン各地いろいろなところで法要が行われていてまさにブータンらしい皆既日食となりました。
左は2006年に第四代目国王の王妃様が、峠ドチュ・ラに記念仏塔を建設された時、右は2010年4月28日のSAARC(南アジア地域協力連合)の会議が開催された記念のもの。ポイントは、『切手だけではなく、切手にその日付のスタンプが押されていること』だそうです。これらは、デザインされた封筒に既に記念切手を貼って消印が押された状態で販売されています。
こちらは本年10月に行われたロイヤルウェディング記念のお二人の切手。記念紙幣も素敵でしたが、こちらの切手はお手軽でいいですね。よーく見ると、立体的に縁どられています。
そして、こちらは同郵便局内「ブータンのプリクラ切手」撮影場所です。
以前の写真と比べてみると、以前は戴冠式の王冠マークだったのに、今回はロイヤルウェディングのお二人のシンボルマークです。私は最初、てっきり、ご夫妻を背景に切手を作れるのかと思ってしまいましたが、今は、このシンボルマークを背景に切手を作ることができます。
嬉しくて、みんなで写真を撮って作ってもらいました。この切手シートは、5ヌルタム×4枚、10ヌルタム×4枚、15ヌルタム×4枚の合計12枚で、切手の合計金額の120ヌルタムで作ることができます。写真は何度でも撮り直してもらえますので、お気に入りの切手シートができるといいですね。
是非、ブータンにいらした際は、「切手探し&作り」を楽しんでみて下さい。
:なんで切手シート作りにまぜてくれないの?
2011年07月06日
ブータンの切手コレクション2
今日も昨日に引き続き、ブータンの切手のお話しです。
ブータンの切手はデザインの美しさ、種類の豊富さ、そしてユニークさもかねそろえ、見ていて飽きることがありません。お土産物屋さんでは、ブータンの切手の詰め合わせのようなパッケージもあり、1つ1つ切手を自分で選ぶのも良いし、昨日ご紹介したような切手・祭りや織など各テーマがある何枚組セットを選ぶのも良いし、この詰め合わせセットも見ていて飽きません。
その他にも、面白いものを発見
左下は、ミッキーがグーフィーにアルテミス宮殿の前で説明中?の切手。一瞬ブータンの切手かな?と思ってしまいますが、きちんとゾンカ語と英語で「ブータン」と表記されています。
右上は、おそらく第五代国王の戴冠式の時に発行されたコインをデザインした切手だと思います。このような記念コインを見たことがあります。一目見た限りでは、切手だとは思わないですよね。これも楽しい切手です。
そして、やはりブータンでは圧倒的に人気のある王室・ロイヤルファミリーの皆さまをデザインした切手。
こちらは、歴代のブータンのお妃さま達がデザインされた切手シリーズ。今後は、五代目国王の未来のお妃さまも加わりますね
そして、現国王のスポーツとっておきショット6枚がデザインされた切手。
グラウンドを民族衣装ゴで走る様子も、アーチェリー、伝統競技クル(ブータン式ダーツ)、サッカー、バスケットボール、川で水球?、マウンテンバイクをするお姿もどれも格好良いですね。1枚だけでなくて、スポーツ万能な国王のお姿を全部貼って、エアメールで投函したいと思ってしまいました。
ブータンには素敵なポストカードもたくさん販売されています。まずはポストカードを選び、ブータンから送り先の相手を想像しながら「あの方なら、この切手が喜ばれるかな?」と想像しながらお買い物をするのは、ブータンならではのお土産選びの楽しさの一つです。
:ブータン干肉切手のデザインとか、どう?
2011年07月05日
ブータンの切手コレクション1
今日は昨日に続いて、ブータンの切手のお話です。お土産にブータンの美しく楽しい切手はもってこいですが、この切手の販売は、外貨の取得としても大事な品です。美しいデザインだけでなく、変わり種切手もたくさんあります。例えば、布の切手、プラスティックの切手、香りつき切手、レコード(ソノシード)切手、はてはCDロム付き切手など、、、アイデアは尽きることが無いようです。場合によっては、ポストカードの半分以上が切手のデザインになっているものもあります(笑
これらのコレクションは、ティンプーの中央郵便局や一部のお土産物さん、またパロにある国立博物館の切手コーナーでは、歴代の切手を見ることができます。
切手にこだわりがある、お土産屋さんの切手をご紹介します。
まずは、ブータンの歴史を紹介した切手。
続いては、ブータンの伝統を代表するもののひとつ、織物をデザインした切手。
私の大好きな織・キシュタラの柄です。本物は高くてなかなか手が出ないので、切手で思い出に残すのも、友人に紹介するのもあり!?ですね。このように同じ柄が続いている切手シートは、1枚単位でも購入することができます。
こちら↓はブータンの代表的な織・4つを紹介した切手シート。左上がキシュタラ、右上がメンチマタ、左下がルンセルマ、右下がヤタ。切手でも材質をとてもよく表現して、思わずキラのお店に買い物に行きたくなるくらい。
そして、何かの記念日に発行される切手もあります。こちら↓は、フォークライフ・フェスティバルの時に販売された切手。各地の生活の様子や踊りやスポーツなどのブータンの文化が紹介されています。
そして、こちらは2005年の愛知万博の際に販売された切手。この写真に写っている建物・ラプセは、実際に愛知万博の会場で、伝統工芸の大工さん達が実物大(奥行きのみ少し小さな幅)で再現しました。お釈迦様の座像もありました。
その他にも、驚き切手があるのですが、、、次回に続きます。
:個人的にはお土産は食べ物を!
2011年07月04日
ブータンで切手を作る
旅行の際にはお土産や記念品の購入に悩みますが、ブータンには気軽に安く買えると好評のお土産があります。それは「切手」です。本当に様々な種類の切手があるのですが、それはまた今度ご紹介するします。本日ご紹介するのは、「ブータンで自分の切手を作る」です。以前からどんな風に作るのか興味があったのですが、なかなか機会がなく、先日やっとチャンスがあり出かけてきました。
簡単に言うと、ブータンのプリクラふうの切手を作ることができます。
どこで作れるかと言うと、首都ティンプーの中央郵便局の「Personalised Stamp」と書かれた窓口に行くと作れます。ここの郵便局は銀行と隣接していますし、局内ではプレミアム物の記念切手やポストカード、写真集なども買うことができます。ここのカウンターには、商品見本として
ここのプリクラ担当のお姉さんがモデルとなって作った切手が飾られています。「切手を作りたい」と言うとデジタルカメラを取り出してくれました。私のイメージでは本当にプリクラのような機会があると勝手に想像していたので、ちょっと予想外。
そして「壁際に立って下さい」と指示があります。壁にはワタリガラスの国王の冠がデザインされています。そういえば、2008年11月の第五代国王・戴冠式の時からこのサービスが実施されたような記憶があります。
ここで撮影します。満面の笑みを用意しましょう。一人で作るのも寂しいので、同僚を無理やり連れての切手作成となりました。撮影は通常の写真を撮るのと同じなので一瞬で終わります。デジカメの画面を見せてくれるので、もし気に入らない場合は撮り直しも可能です。
お姉さんが印刷をしてくれている間、郵便局内を見てみると、日韓ワールドカップの際の記念切手を発見!残念ながら日本の選手はデザインされていませんでした。そう言えば、この時、同時にサッカー世界最下位決定戦でブータンVSモントセラトの試合も開催されていましたね。
出来上がりは、お姉さんの見本は数種類の写真のショットの組み合わせでしたが、通常は1枚の写真のみで作られます。
切手は、5ヌルタム×4枚、10ヌルタム×4枚、15ヌルタム×4枚の合計12枚。日本までははがき1枚20ヌルタムです。そして、お値段は12枚の切手の合計金額の120ヌルタムで作ることができます。10分もあれば作れるので、ブータンに来た記念にいかがですか?
郵便局は日曜日がお休み、土曜日は午前中のみ開いています。