麺
2014年12月23日
中央ブータン家庭料理店・Shelseレストラン
こんにちは。クズザンポラー。
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。今日は、レストランのご紹介です。
首都ティンプーにあるメーンストリートのノルジンラム通りの坂を上っていくと、SHELSEレストランがあります。このお店は、以前ご紹介した「ブータン農産品アンテナショップ~B COOP Shop~」の隣の並びの建物にあります。5星ホテルのタージタシ・ホテルから徒歩3分といったところでしょうか。
お店の看板と入り口はこんな感じです。
このお店の素晴らしさは首都ティンプーにいながら、中央ブータンの家庭料理がいただくことができるということ。国土が大きくないため、ブータン料理は各地場所によって料理に大きな特色がないようにも思えますが、それでもやっぱり地域色はあるんですよ。
これまでご紹介したレストランでは、同じくティンプーにある「フォークヘリテージ・ミュージアム・レストラン」が
ブータン各地の料理を食べられるレストランですが、ここはもっとカジュアルで庶民派のお店。なによりも、中央ブータン・ブムタン名物の蕎麦粉を使った料理と、手打ち麺がいただけます。
本日のメニューからどれを注文しようか悩みまくった結果、蕎麦粉を使ったパンケーキ”クレ”と、小麦粉の手打ち麺”ジャンブリ”をオーダーしました。
そして、ここがブータンらしいのですが、、、「どうやって作るか勉強するから、厨房に居てもいい?」と聞いたところ、即OK。この日は祝日で、お客さんも私達だけでした。
まずは、このブログでもご紹介したブータンのお蕎麦・クレから。
クレは蕎麦粉を使ったパンケーキで、フランスには蕎麦粉を使ったクレープ・ガレットがありますが、それと比べたらもっともっと生地が厚く、ホットケーキくらいの厚みがあります。
ブータンのクレの作り方は超シンプルで、蕎麦粉を水でといて、フライパンで焼くだけ。どうやって焼くのかな~と見ていると、
フライパンに、何か実のようなものをのせていました。
これは油代わりに使っているそうで、昔は現在のような液体の油を手にすることが難しかったため、このような実をあぶって出る油分を使っていたそうです。この実の正体はわからなかったのですが、ブータンでは一般的にケシの実(ゾンカ語ではジムツィ、東ブータンの言葉シャショップではナム)を使っています。
液体の油を使うよりも、べったりとせず、自然にカラっと焼き上げることが出来るそうです。
あとは、パンケーキの種を熱したフライパンで焼くだけ。
シンプル・イズ・ベスト。
そして、付け合せのブータンのソウルフード・唐辛子とチーズのエマダツィを作ってくれたのはお父さん。
お嬢さんは、次の品・ジャンブリを作り始めました。
中央ブータン・ブムタンのジャンブリは、以前もご紹介しましたが、私の感想はというと「手打ち麺の茹でたてを、肉なし坦々ソースでつけ麺風を食べている」感じなんです。小麦粉を水で練って、ちょっと休ませて、包丁で切って茹でるだけの麺なのですが、とてもモチモチした食感があります。
茹で上がったら、香草やネギと、唐辛子、山椒を混ぜて、そのうえに熱々にした油をじゅっとかけます。この油がポイントです~~。詳しい作り方は、こちらの記事をご覧ください。
この日はブータンの祝日・ナショナルデーだったので、いつもよりお客さんは少なかったようですが、お昼過ぎから少しずつお客さんがやってきました。
さっそくオーダーが入ったのは、この日を祝うのにふさわしいブータンのお酒・アラでした。
ちょっと色がピンクっぽいのは、天然植物で色付けをしているからです。
このアラを、お鍋にバターを入れて卵をいためた後に注いであたたかくして飲むのが特別な飲み方。寒いブムタン地方では、よりこの飲み方が好まれているように思います。
お酒のおつまみに最適な、スパイスの効いた腸詰めギュマ。ブータン料理の中では、残念ながら私があまり得意ではない系のお味なのですが、通の方には好まれるかも!?(ブータン人の味の好みと日本人の私)
そんなことを考えているうちに、お料理が完成しました~
手前がモチモチ麺のジャンブリ、お隣が蕎麦粉のパンケーキ・クレ。
ブータンの人は、パンケーキにも辛いエマダツィなのです。蜂蜜とバターの方が美味しいと思うのですが、これはこれで慣れてくると、パンケーキに「しょっぱい+辛い」味のコンビネーションもなかなかいけると思います。
しみじみ、ブータン人は甘い味よりも辛さの方が好きなんだな、とメニューを見るたびに思います
いつもご訪問いただき、ありがとうございます。今日は、レストランのご紹介です。
首都ティンプーにあるメーンストリートのノルジンラム通りの坂を上っていくと、SHELSEレストランがあります。このお店は、以前ご紹介した「ブータン農産品アンテナショップ~B COOP Shop~」の隣の並びの建物にあります。5星ホテルのタージタシ・ホテルから徒歩3分といったところでしょうか。
お店の看板と入り口はこんな感じです。
このお店の素晴らしさは首都ティンプーにいながら、中央ブータンの家庭料理がいただくことができるということ。国土が大きくないため、ブータン料理は各地場所によって料理に大きな特色がないようにも思えますが、それでもやっぱり地域色はあるんですよ。
これまでご紹介したレストランでは、同じくティンプーにある「フォークヘリテージ・ミュージアム・レストラン」が
ブータン各地の料理を食べられるレストランですが、ここはもっとカジュアルで庶民派のお店。なによりも、中央ブータン・ブムタン名物の蕎麦粉を使った料理と、手打ち麺がいただけます。
本日のメニューからどれを注文しようか悩みまくった結果、蕎麦粉を使ったパンケーキ”クレ”と、小麦粉の手打ち麺”ジャンブリ”をオーダーしました。
そして、ここがブータンらしいのですが、、、「どうやって作るか勉強するから、厨房に居てもいい?」と聞いたところ、即OK。この日は祝日で、お客さんも私達だけでした。
まずは、このブログでもご紹介したブータンのお蕎麦・クレから。
クレは蕎麦粉を使ったパンケーキで、フランスには蕎麦粉を使ったクレープ・ガレットがありますが、それと比べたらもっともっと生地が厚く、ホットケーキくらいの厚みがあります。
ブータンのクレの作り方は超シンプルで、蕎麦粉を水でといて、フライパンで焼くだけ。どうやって焼くのかな~と見ていると、
フライパンに、何か実のようなものをのせていました。
これは油代わりに使っているそうで、昔は現在のような液体の油を手にすることが難しかったため、このような実をあぶって出る油分を使っていたそうです。この実の正体はわからなかったのですが、ブータンでは一般的にケシの実(ゾンカ語ではジムツィ、東ブータンの言葉シャショップではナム)を使っています。
液体の油を使うよりも、べったりとせず、自然にカラっと焼き上げることが出来るそうです。
あとは、パンケーキの種を熱したフライパンで焼くだけ。
シンプル・イズ・ベスト。
そして、付け合せのブータンのソウルフード・唐辛子とチーズのエマダツィを作ってくれたのはお父さん。
お嬢さんは、次の品・ジャンブリを作り始めました。
中央ブータン・ブムタンのジャンブリは、以前もご紹介しましたが、私の感想はというと「手打ち麺の茹でたてを、肉なし坦々ソースでつけ麺風を食べている」感じなんです。小麦粉を水で練って、ちょっと休ませて、包丁で切って茹でるだけの麺なのですが、とてもモチモチした食感があります。
茹で上がったら、香草やネギと、唐辛子、山椒を混ぜて、そのうえに熱々にした油をじゅっとかけます。この油がポイントです~~。詳しい作り方は、こちらの記事をご覧ください。
この日はブータンの祝日・ナショナルデーだったので、いつもよりお客さんは少なかったようですが、お昼過ぎから少しずつお客さんがやってきました。
さっそくオーダーが入ったのは、この日を祝うのにふさわしいブータンのお酒・アラでした。
ちょっと色がピンクっぽいのは、天然植物で色付けをしているからです。
このアラを、お鍋にバターを入れて卵をいためた後に注いであたたかくして飲むのが特別な飲み方。寒いブムタン地方では、よりこの飲み方が好まれているように思います。
お酒のおつまみに最適な、スパイスの効いた腸詰めギュマ。ブータン料理の中では、残念ながら私があまり得意ではない系のお味なのですが、通の方には好まれるかも!?(ブータン人の味の好みと日本人の私)
そんなことを考えているうちに、お料理が完成しました~
手前がモチモチ麺のジャンブリ、お隣が蕎麦粉のパンケーキ・クレ。
ブータンの人は、パンケーキにも辛いエマダツィなのです。蜂蜜とバターの方が美味しいと思うのですが、これはこれで慣れてくると、パンケーキに「しょっぱい+辛い」味のコンビネーションもなかなかいけると思います。
しみじみ、ブータン人は甘い味よりも辛さの方が好きなんだな、とメニューを見るたびに思います
このレストランには、他にもブータンのお蕎麦・プタも看板メニューであります。
ただ、、、、残念なのは、この店舗のオーナーさんが現在の建物である平屋建てを解体して、テナントがより入る4階建てのビルに建て直す計画があり、もしそれが実行されると、きっとこのお店は首都ティンプーから撤退して、地元に戻るかもしれない、、、と話していました。
なかなか、こういった地方色のある料理を出してくれるレストランは少ないので、是非続けて欲しいけど、テナント料もあがると難しいのかなぁと寂しい気持ちがします。
ご興味のある方は、ぜひ、お早めにお店へ訪れてみてください。
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2014年08月21日
MOMO CORNERのモモ
こんにちは。クズザンポラー。
今日は、首都ティンプーにあるモモで有名なお店「MOMO CORNER」をご紹介します。
モモはブータンやチベット文化圏で好んで食べられる、蒸し餃子に近いスナックです。お祭の時や、ドライブの休憩時などに売り子さんがやってくる、老若男女に愛される定番スナックです。
噂に聞いていたこのお店、どんなモモなのでしょうか。
やってきたのは、出来立てほやほやのモモ どちらかといえば、薄皮で肉汁たっぷりのモモです
作りたての新鮮なモモはやっぱり美味しいのですが、このお店でなんとも驚いたのは、注文してからテーブルに運ばれてくるまでのスピードの早さ!モモは蒸すのに少し時間がかかりますし、ずっと蒸し器に入れたままにしておけば味が落ちるので、注文してからすぐ出てくるということは、このお店が人気店でお客さんが途切れることなくやってくるという証拠です。
厨房をのぞいてみたら、
すごく活気があって、てきぱきしていました。
お揃いのユニフォームやエプロン、食器などもたくさんあって、なかなかブータンでは見ることが少ない?プロフェッショナルさを感じます。店内は10人も座ればいっぱいになってしまう小さなお店なのですが、従業員がたくさんいるところも人気店の様子ですね。
こちらも、よく食べられる麺料理トゥクパ。上にのっているのはビーフと香菜で、こちらも美味しかったです。
店内の外にも、座席がありました。このパラソル、DRUK11000というブータンの地産ビールの名前が入っていましたが、このパラソルの下でビールとモモも良いコンビネーションですね。
このお店は隣はティンプーの野菜市場(サブジバザール)で、↑の写真の柵の隣は、1階はお米や穀物のコーナーになっています。地元の人が絶えず週末に野菜市場を訪れるという立地の良さも、人気店の秘訣なのかもしれませんね。
まわりにはたくさんのわんこ達がお昼寝中でした。
今日は、首都ティンプーにあるモモで有名なお店「MOMO CORNER」をご紹介します。
モモはブータンやチベット文化圏で好んで食べられる、蒸し餃子に近いスナックです。お祭の時や、ドライブの休憩時などに売り子さんがやってくる、老若男女に愛される定番スナックです。
噂に聞いていたこのお店、どんなモモなのでしょうか。
やってきたのは、出来立てほやほやのモモ どちらかといえば、薄皮で肉汁たっぷりのモモです
作りたての新鮮なモモはやっぱり美味しいのですが、このお店でなんとも驚いたのは、注文してからテーブルに運ばれてくるまでのスピードの早さ!モモは蒸すのに少し時間がかかりますし、ずっと蒸し器に入れたままにしておけば味が落ちるので、注文してからすぐ出てくるということは、このお店が人気店でお客さんが途切れることなくやってくるという証拠です。
厨房をのぞいてみたら、
すごく活気があって、てきぱきしていました。
お揃いのユニフォームやエプロン、食器などもたくさんあって、なかなかブータンでは見ることが少ない?プロフェッショナルさを感じます。店内は10人も座ればいっぱいになってしまう小さなお店なのですが、従業員がたくさんいるところも人気店の様子ですね。
こちらも、よく食べられる麺料理トゥクパ。上にのっているのはビーフと香菜で、こちらも美味しかったです。
店内の外にも、座席がありました。このパラソル、DRUK11000というブータンの地産ビールの名前が入っていましたが、このパラソルの下でビールとモモも良いコンビネーションですね。
このお店は隣はティンプーの野菜市場(サブジバザール)で、↑の写真の柵の隣は、1階はお米や穀物のコーナーになっています。地元の人が絶えず週末に野菜市場を訪れるという立地の良さも、人気店の秘訣なのかもしれませんね。
入り口の看板はこんな感じです↑↑。
今まで私個人的な評価として、ティンプーでのモモのお店は、蒸し餃子部門ではZOMBARAがナンバーワンだったのですが(詳しくはこちら)、このモモコーナーもそれに劣らぬ勢いのあるモモのお店です。ZOMBARAの方が、ひとつひとつのモモが小さめで皮がモチモチしていて、こちらのモモはお肉と肉汁がたっぷりで、人それぞれの好みに分かれますかね~~
揚げモモ部門では、また別のお勧め店があるので、そちらも機会があればご紹介したいと思います。
観光で野菜市場(サブジバザール)を訪れる方は、ぱぱっと立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。
今まで私個人的な評価として、ティンプーでのモモのお店は、蒸し餃子部門ではZOMBARAがナンバーワンだったのですが(詳しくはこちら)、このモモコーナーもそれに劣らぬ勢いのあるモモのお店です。ZOMBARAの方が、ひとつひとつのモモが小さめで皮がモチモチしていて、こちらのモモはお肉と肉汁がたっぷりで、人それぞれの好みに分かれますかね~~
揚げモモ部門では、また別のお勧め店があるので、そちらも機会があればご紹介したいと思います。
観光で野菜市場(サブジバザール)を訪れる方は、ぱぱっと立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。
まわりにはたくさんのわんこ達がお昼寝中でした。
2013年11月08日
中央ブータンのジャンブリ・2
こんにちは。クズザンポラ―。
先日、中央ブータン・ブムタン地方でよく食べられている麺料理・ジャンブリについて書きましたが、この料理がドゥック航空の機内誌「タシデレ」に紹介されていた号を発見しました。
Tashi Delek 2012年11~12月号に書かれていた内容をご紹介します。
まず、ジャンブリですが Jangbuli と書きます。先日、私が書いた際は Jangburi と綴ってしまいましたが、おしかったですね
このジャンブリはブムタン地方の料理ですがブータン国内にも広まり、レシピには地方色があり、具材に肉(主に牛肉や鶏肉)や卵を加えることもあります。
材料
・小麦粉
・ブラックマスタードの種 (ゾンカ語ではZimtsi)
・スプリングオニオン
・油
・塩
・唐辛子のパウダー
・卵(お好みで)
小麦粉をパン生地のように練って、麺を作ります。その後は、鍋をあたためて油を入れて、スプリングオニオンを炒め、湯通しした麺を加え、調味料を入れます。
とあります。
私が書いた手順とほとんど同じで、ちょっと感動してしまいました。先日は大量に作ったため、鍋に入りきらないので油をかけましたが、炒めるよりもさっぱりしていて良かったです。ブータンで使う油は主に菜種油ですね。
そして、やっぱり「ヨーグルトと一緒に食べるべし」と書いてありました。やっぱりこのコンビネーションは鉄板なのですね。
ブータン料理のレシピ本もいくつか読みましたが、ほとんどの本は、このレシピのように具体的な計量が示されていません。せめて、カップ1杯とか一握りとかでもいいので書いてくれるといいんですけれど。。。
そして、ブムタンの話題がもう一つ。
以前ご紹介したタン谷の聖地であり観光地の一つでもある「燃ゆる湖・メンバルツォ」ですが、先月末にインド人のカップルが転落し、死亡するという事故が発生しました。ここでは、数年前にもインド人観光客が溺死をする事故があり、今後、ガイドなしでの訪問を禁止する予定であると発表されました。みなさんも、もし行かれる場合はガイドさんの誘導と共に十分に注意なさって下さい。
先日、中央ブータン・ブムタン地方でよく食べられている麺料理・ジャンブリについて書きましたが、この料理がドゥック航空の機内誌「タシデレ」に紹介されていた号を発見しました。
Tashi Delek 2012年11~12月号に書かれていた内容をご紹介します。
まず、ジャンブリですが Jangbuli と書きます。先日、私が書いた際は Jangburi と綴ってしまいましたが、おしかったですね
このジャンブリはブムタン地方の料理ですがブータン国内にも広まり、レシピには地方色があり、具材に肉(主に牛肉や鶏肉)や卵を加えることもあります。
材料
・小麦粉
・ブラックマスタードの種 (ゾンカ語ではZimtsi)
・スプリングオニオン
・油
・塩
・唐辛子のパウダー
・卵(お好みで)
小麦粉をパン生地のように練って、麺を作ります。その後は、鍋をあたためて油を入れて、スプリングオニオンを炒め、湯通しした麺を加え、調味料を入れます。
とあります。
私が書いた手順とほとんど同じで、ちょっと感動してしまいました。先日は大量に作ったため、鍋に入りきらないので油をかけましたが、炒めるよりもさっぱりしていて良かったです。ブータンで使う油は主に菜種油ですね。
そして、やっぱり「ヨーグルトと一緒に食べるべし」と書いてありました。やっぱりこのコンビネーションは鉄板なのですね。
ブータン料理のレシピ本もいくつか読みましたが、ほとんどの本は、このレシピのように具体的な計量が示されていません。せめて、カップ1杯とか一握りとかでもいいので書いてくれるといいんですけれど。。。
そして、ブムタンの話題がもう一つ。
以前ご紹介したタン谷の聖地であり観光地の一つでもある「燃ゆる湖・メンバルツォ」ですが、先月末にインド人のカップルが転落し、死亡するという事故が発生しました。ここでは、数年前にもインド人観光客が溺死をする事故があり、今後、ガイドなしでの訪問を禁止する予定であると発表されました。みなさんも、もし行かれる場合はガイドさんの誘導と共に十分に注意なさって下さい。
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ジャンブリ作りに挑戦をしたくなったら、ぽちっと応援いただけたら嬉しいです。タシデレ
2013年10月25日
中央ブータン・ブムタンのジャンブリ
こんにちは。クズザンポラ―。
今日は、先日食べた「ジャンブリ」という麺料理をご紹介します。
現地の発音を日本語で書くのが難しいので、綴りを複数のブータン人に聞いたところ「Jangburi」だと思うとのことです。
このジャンブリは、中央ブータン・ブムタンの家庭料理。ブムタンと言えば蕎麦が有名で、蕎麦を使った麺料理プタやクレープのクレ等がありますが、このジャンブリは小麦粉で作った麺料理です。この日は、ブムタン出身でパロに住んで十数年のご家庭の法要(プジャ)に呼んでもらいました。
今日は、先日食べた「ジャンブリ」という麺料理をご紹介します。
現地の発音を日本語で書くのが難しいので、綴りを複数のブータン人に聞いたところ「Jangburi」だと思うとのことです。
このジャンブリは、中央ブータン・ブムタンの家庭料理。ブムタンと言えば蕎麦が有名で、蕎麦を使った麺料理プタやクレープのクレ等がありますが、このジャンブリは小麦粉で作った麺料理です。この日は、ブムタン出身でパロに住んで十数年のご家庭の法要(プジャ)に呼んでもらいました。
法要の準備は大忙しなので、近所の方達も揃ってお手伝いに来ていました。小麦粉を水と混ぜて練って、生地を作るのは、日本のうどんの作り方に似ています。塩もちょっとだけ入れていました。
生地を平たく伸ばして切って、麺を作っていきます。麺が出来上がったら、
茹でます。担当していたのはお父さん。ブータンでは男性も台所に日常的に立っているので、法要で大忙しの時でも手早くぱぱっと料理を作りあげるので感心します。茹でた後は、水を入れたお鍋に入れてゆがき、麺をしめます。
ここまでの麺の作り方と調理の仕方は、だいたい日本人の私にもイメージができます。でも、ここから先がなかなか日本にはない調理方法です。
麺を大きな容器の中に入れて、味付けが始まります。ブータン料理には欠かせない唐辛子ペーストのエゼと、山椒、塩を入れます。その上に、香味野菜のネギと香菜を入れていました。
そして、ここから先がおもしろい。
熱々の油をかけるのです。私は、唐辛子・塩・山椒・油を「ブータン料理に必須の四大調味料」だと思っているのですが、この調味料は本当に頻繁にブータン料理に使われます。山椒を入れない料理もありますが、この4つの味+チーズの味がブータンの人にはとても馴染みのある味。
ブータンの人は、お肉も脂身の部分が大好物ですが、油の味も大好き。油が入ることで、全ての調味料の味がよくまとまるのかもしれません。この油をかけると言う技は、「フレッシュエゼ」を作る時にも使われていました(詳しくはこちら)。
これで、全ての材料がひとつにまとまりました。その後は、
混ぜる。
混ぜる混ぜる。熱々の油が入っていたけど、お母さん熱くないの??白い麺が唐辛子ペーストの色に染まっていきます。よ~く混ざったら、完成です。
これで、できあがり。
そして、このジャンブリを食べる時は、必ずターチュ(乳清)やダウがセットになります。または、この麺の上にチーズをかけるか、ヨーグルトと一緒に食べます。
私が勝手に想像するに、ブムタンは高地のため稲作が難しいので、もともと麺を食べる機会が他の場所よりも多かった。牧畜が多いブムタン地方では、チーズやバター、ヨーグルトを作る過程でできる乳清などの乳製品を食べる機会も多く、その味を好むのでは?と考えます。
さて、お味ですが、
何これ~ 超うまうま~~~ おいすぅい~~
すっごく美味しかったです。もう、なんで今まで食べる機会が無かったのかを後悔するくらい(笑)。味を表現するのであれば、「手打ち麺の茹でたてを、肉なし坦々ソースでつけ麺風を食べている」感じです。わかりにくいですが
麺は手作りならではの表面のざらつき、といいますか、舌触りがあってつるつるではないぶん、調味料がよくからみます。油も熱々のものを混ぜているので、サラダうどんを食べているようなさっぱり感とはまた違く、炒めたわけでもないので、麺のコシを感じます。
そして、ターチュ(乳清)とのコンビネーションが抜群。乳製品が苦手な私も、ターチュはクセが無いため飲みやすく、辛さをほどよく中和してくれます。
このジャンブリは、ブムタンでは祭りや法要の時などによく作るとのこと。少し手間がかかるので、ご馳走になるのでしょうね。
ブータンで、久々に(失礼・・・)であった「これは美味しい」と思う一品でした。
:留守番させておいて、一人で隠れて美味しいものを食べてなんか、、いないよね!!
参加中です。
ジャンブリを食べてみたくなったら、ぽちっと応援いただけたら嬉しいです。タシデレ
2012年12月05日
ブータンのお蕎麦3・蕎麦畑
こんにちは。クズザンポラ―。
今日はブータン蕎麦を育んでいる、中央ブータン・ブムタン地方の蕎麦畑のご紹介です。
今夏、8月末にブムタン地方へ行きましたが、今までブムタンには夏の季節には訪れたことがなかったため、時期が違うだけでまた異なった表情を見せてくれました。
古都プナカから小休憩のみでずっと車で移動をし続けて約10時間、ブムタン谷に到着です。夕方5時頃、「谷の中心に到着する前に寺院にお参りを」と寄り道をした農道で、ちょうど牛さんたちの帰宅タイム。左右には緑の畑が広がります。
畑の中をのぞいてみると、
蕎麦の花が咲いていました
ブータンには大きく分けて2種類の蕎麦があり、白い花が咲くのは韃靼ソバで苦味のあるニガソバ、濃いピンク色の花を咲かせるのは、苦味が少なくニガソバに比べると値段も高くなります。蕎麦は最西に位置するハ県でも栽培されていています。
私は以前、このピンク色の一面の蕎麦畑を撮ったポストカードを見て「いつ行ったら見えるのかなぁ~」と漠然に思っていたことがあったのですが、ブムタンに8月末に来れば必ず見えることがわかりましたピンク色に浮かれて、「綺麗だよ~綺麗だよぉ~」と興奮するのは私だけで、
学校帰りの女の子たちは、「いつもの通学路だよ」と答えてくれます。うん、うん、でも、あなた達の通っている通学路はと~~っても美しい風景なのです。
蕎麦畑は、車で移動しているだけで、車道沿いの各地で見ることができます。
緑深い8月のブムタン谷を車で走っていると、鮮やかなピンク色が風景に飛び込んできます。
特に楽しいドライブとなったのは、ブムタン谷の中心・チャムカルから東ブータン方面へ向かう途中にある、ウラ谷への間の区間です。起伏ある山道を遠く望むと、ショッキングピンクの蕎麦畑が車窓から見え、まるで広大なコスモス畑が広がっているようです。コスモスよりも鮮やかな蕎麦の花の色は存在感が抜群です。
畑の中に入ってみると、その蕎麦の一つ一つの花がいかに小さく、それが無数の蕎麦となってピンク色の絨毯になっているのかがわかります。また、畑に近づいてみると、ぶんぶんぶんぶ~んとたくさんの蜂が蕎麦畑から蜜を集める羽音がかなり大きいことに驚きます。確かに蕎麦畑の近くに養蜂箱が置いてありました。この繋がりは蕎麦にとっても、蜂にとっても、人間にとっても大きな自然の恵みを与えてくれていますね。
本当に、この鮮やかなピンクが素敵なんです。
畑仕事から自宅に帰る途中のご夫妻。農作業後のこんな姿で恥ずかしい、とおっしゃいますが、民族衣装と竹で編んだ帽子とピンクの蕎麦畑のコンビネーションもあいまって、とびきり可愛らしいです。
蕎麦畑の多くは、昔からずっと自生し、そのままで育てているそうです。鮮やかなピンク色、丘陵が多く牧歌的な雰囲気のあるブムタン谷、素朴な人々。この蕎麦畑を通るだけで、なんともハッピーな気持ちにさせてくれました。
:最近、僕の事忘れていませんか~~
今日はブータン蕎麦を育んでいる、中央ブータン・ブムタン地方の蕎麦畑のご紹介です。
今夏、8月末にブムタン地方へ行きましたが、今までブムタンには夏の季節には訪れたことがなかったため、時期が違うだけでまた異なった表情を見せてくれました。
古都プナカから小休憩のみでずっと車で移動をし続けて約10時間、ブムタン谷に到着です。夕方5時頃、「谷の中心に到着する前に寺院にお参りを」と寄り道をした農道で、ちょうど牛さんたちの帰宅タイム。左右には緑の畑が広がります。
畑の中をのぞいてみると、
蕎麦の花が咲いていました
ブータンには大きく分けて2種類の蕎麦があり、白い花が咲くのは韃靼ソバで苦味のあるニガソバ、濃いピンク色の花を咲かせるのは、苦味が少なくニガソバに比べると値段も高くなります。蕎麦は最西に位置するハ県でも栽培されていています。
私は以前、このピンク色の一面の蕎麦畑を撮ったポストカードを見て「いつ行ったら見えるのかなぁ~」と漠然に思っていたことがあったのですが、ブムタンに8月末に来れば必ず見えることがわかりましたピンク色に浮かれて、「綺麗だよ~綺麗だよぉ~」と興奮するのは私だけで、
学校帰りの女の子たちは、「いつもの通学路だよ」と答えてくれます。うん、うん、でも、あなた達の通っている通学路はと~~っても美しい風景なのです。
蕎麦畑は、車で移動しているだけで、車道沿いの各地で見ることができます。
緑深い8月のブムタン谷を車で走っていると、鮮やかなピンク色が風景に飛び込んできます。
特に楽しいドライブとなったのは、ブムタン谷の中心・チャムカルから東ブータン方面へ向かう途中にある、ウラ谷への間の区間です。起伏ある山道を遠く望むと、ショッキングピンクの蕎麦畑が車窓から見え、まるで広大なコスモス畑が広がっているようです。コスモスよりも鮮やかな蕎麦の花の色は存在感が抜群です。
畑の中に入ってみると、その蕎麦の一つ一つの花がいかに小さく、それが無数の蕎麦となってピンク色の絨毯になっているのかがわかります。また、畑に近づいてみると、ぶんぶんぶんぶ~んとたくさんの蜂が蕎麦畑から蜜を集める羽音がかなり大きいことに驚きます。確かに蕎麦畑の近くに養蜂箱が置いてありました。この繋がりは蕎麦にとっても、蜂にとっても、人間にとっても大きな自然の恵みを与えてくれていますね。
本当に、この鮮やかなピンクが素敵なんです。
畑仕事から自宅に帰る途中のご夫妻。農作業後のこんな姿で恥ずかしい、とおっしゃいますが、民族衣装と竹で編んだ帽子とピンクの蕎麦畑のコンビネーションもあいまって、とびきり可愛らしいです。
蕎麦畑の多くは、昔からずっと自生し、そのままで育てているそうです。鮮やかなピンク色、丘陵が多く牧歌的な雰囲気のあるブムタン谷、素朴な人々。この蕎麦畑を通るだけで、なんともハッピーな気持ちにさせてくれました。
:最近、僕の事忘れていませんか~~